2017年8月にドイツのベンチャー企業がスタートさせた、AI翻訳サービス「DeepL翻訳」。
日本語と中国語に新しく対応したというニュースが2020年3月19日に流れ、SNSでもちょっとした話題になっていましたので、さっそく試してみました。
■DeepL GmbH ニュースリリース
https://www.deepl.com/blog/20200319.html
■Web翻訳ツール
https://www.deepl.com/ja/translator
まずは、私の過去の投稿から一部を抜き出して、これまでよくお世話になっていた「Google翻訳」で「日→英」翻訳してみました。
▼Google翻訳結果画面
まあ、こんなものですね。よく見る翻訳結果です。
ご覧のようにいろいろ問題ある翻訳結果ですが、これまではこういう形でざっと機械に翻訳してもらい、その結果を骨子に、より適切な単語や表現に部分的に差し替えるなどの手を加えていました。
翻訳の元になる日本語が叙情的だったり、主語が明示されていない文だったりすると、翻訳された英文の文意が日本文と違ってしまっていることもあるので、翻訳前に原文となる日本語を「英語的」「簡潔」に整形してから翻訳にかける、といったこともよくやっていました。
では、次に「DeepL翻訳」です。
▼DeepL翻訳結果画面
英語ネイティブの方からみると、「まだまだ」なのだろうとは思いますが、英語レベルが低い私にとってはもう直し所がない文章です。
SNSの投稿を見ても、「公的な文章でなければ十分なレベル」「意味の通じる翻訳が瞬時にできることを考えると、これは使える!」といった声が多いように思えます。
ニュースリリースによれば、『何百万という翻訳済みテキスト、巧みな数学的計算、そして日本語と中国語の社内エキスパートからの貴重な助言を総合』して機械に学習させ、『体系のまったく異なる言語間での翻訳』を実現したとのこと。
人の持つ知と努力、そして機械の力との素晴らしいコラボレーションが、この翻訳結果につながっているのですね。
「日→英」翻訳はこのような感じですが、ではでは、次に「英→日」です。
日本語記事と英語記事の翻訳結果とを比較できるということで、「Newsweek」や「The Japan Times」の英字記事を試しに突っ込んでみたところ…。
ちょっとギコチナイ日本語が出てきました。
「Google翻訳」より日本語は流暢なのですが、それでも違和感があり、文意が違ってしまっているケースも散見されました。ちゃんと数字をとっていませんのであくまでも感覚ですが、「日→英」翻訳については、「Google翻訳」のほうが文意が損なわれにくい印象です。
英語は使用人口が多いために「DeepL翻訳」に食わせられるデータも多く、生成される英文が流暢になりますが、日本語は流暢な作文をするにはまだまだデータが足りないのかもしれませんね。
このあたりは、ぜひ、みなさまも実際に試してみてください。
「日→英」翻訳については、これからは「DeepL翻訳」を使っていこうかと思っています。
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